【沖縄サーフィン】台風スウェルで注意すべきこと3選

こんにちは。
沖縄でサーフィン、SUPサーフィンガイドをしているシオンです。
今回は台風スウェルを狙う際に注意してほしいこと3選について解説しようと思います。
サーファーにとって恵みの台風!しかし初心者にとっては命の危険もつきものです。
台風スウェルとは

台風スウェルは遠くの方で発生した台風のパワーが遠くまで伝わってきたものです。
高い品質の波をもたらすことがありますが、初心者にとっては危険な場合も多いです。台風の接近による風の影響も考慮する必要があるため、経験や天候、波のコンディションを慎重に見極めることが重要です。
経験者やエキスパートの方は波情報を逐一チェックして狂喜乱舞していますが、サーフィンを知らない方や初心者にとってはどこに良い波がくるのかはわかりません。
注意すべきこと
基本的に初心者〜中級者は入れないコンディションも多いです。または通常は波がないポイントが台風の影響にて波が入り初心者でも楽しめるサイズになることがあります。
波を読む、安全なポイントを知ることなど情報収集も大切です。
そして注意するべき3つの項目として大まかに激流、激ホレ、天候の急変が挙げられます。
下記で詳しく解説していきます。
沖縄の台風スウェルで注意すること3選
一歩間違えれば命の危険すらあります…。

激流
波が高くなればその水量はものすごいです、そして波の音も激しく爆発音となります。そうなると潮の流れは通常の倍以上となります。パドル力が弱い方、初心者は簡単に流されてしまう。
陸に押し寄せる波、潮の流れがあると反対に沖に出ていく流れも発生します。それが離岸流です。

流れは幅5〜15mほどで横に逃げれば離岸流から離れることができます。陸に向かって泳ぎ続けると流れに逆らうことになるので、体力を消耗して沖に流されてしまいます。
初心者は波や潮の流れが読めないので気づかないうちに簡単に流されていきます。
激ホレ
急に頭オーバーの波が来たりします。

沖縄の地形はリーフで下が珊瑚礁になっています。硬い岩です。そのため綺麗なホレた波が完成します。潮が引き始めるとさらにサイズアップしてくることもあります。浅い時に波に巻き込まれると珊瑚に体を打ちつけて傷だらけになることもあります。
私も何度か巻き込まれました。ものすごい水量で海底に叩きつけられて1ミリも動くことができません。
体感では30秒近く海底にいた気分ですが、実際は5秒ほどでしょう。必死に泳いで海面に顔を出しました。
ホレた波でボードをクラッシュさせたり、自分の体が傷だらけにならないように勇気をもって辞める判断もしましょう。
天候の急変
台風前後は風も波もコロコロ変わります。

風向きが変わってオンショアになる、波が急激にサイズアップする。正直台風スウェルポイントを読めるなんて考えない方がいいです。
いつ危険な状況になるか、ココロのどこかでは常に注意すべきです。
また雷もよく発生します。雷が海に落ちると半径20〜30mの方は感電してしいます。日本でも数例サーフィン中の雷の被害が報告されています。
突風、雷などへの対処法についてはこちら
まとめ
・台風スウェルは遠い場所で発生した台風のうねり
・サーファーには嬉しい波だが、危険も伴う
・初心者が台風時に海に入るのは危険
・離岸流が発生して沖に流される危険がある
・ホレた波に巻かれてサーフボードが壊れたり、体が傷だらけになることがある
・急な天候の変化がある
サーフィンをしていると「台風の日はテンションあがるんでしょ?」などと知り合いから話されることがあります。しかし、それはエキスパートや上級者のみの話でほとんどのサーファーは危険で海に近づけません。笑
自然相手のスポーツなのでいつでも頭の片隅に「危険がある」と思っておかないと大事故に繋がります。
今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。
